2016年に参加した北海道マラソン。全国制覇を目指す中でも特別な意味を持つこの大会で、暑さと時間のプレッシャーを乗り越えた感動の一日を振り返ります。
北海道マラソンを選んだ理由
北海道マラソンは全国各地で開催されるマラソン大会の中でも、制限時間が5時間と厳しめで知られています。この大会を完走できれば、他の大会でも自信を持って走れる──そう思い、参加を決めました。
ちょうど同年の静岡マラソンで自己ベストの4時間37分を達成していたため、「今がチャンス」と意気込み北海道の地へ向かいました。
コースと大会当日の様子
北海道マラソンのコースは基本的にフラットで走りやすいですが、長いトンネルが印象的。また、8月の開催ということもあり、北海道といえど晴天で気温も高め。暑さに体力を奪われるランナーも多かったように感じました。
私は給水所で水を頭からかけてもらうほど暑さに苦しみましたが、何とか走り続けました。給食ではバナナやパン、レーズンの他に北海道銘菓「白い恋人」があり、気分をリフレッシュさせてくれました。
制限時間ギリギリのドラマ
後半は想像以上に苦しく、最後の関門をギリギリで通過。あと少し遅れていたらリタイヤだったかもしれません。ゴール直前、沿道から温かい応援が飛び交い、その声援に背中を押されてゴール。泣きそうになるほどの感動を味わいました。
旅ランとしての楽しみ方
大会前日は札幌観光へ。時計台や市内の名所をまわり、北海道の雰囲気を満喫しました。
マラソン後は登別温泉へ移動し一泊。偶然花火大会と重なり、温泉に浸かりながら打ち上がる花火を見て、完走の余韻にひたるという最高の夜を過ごしました。
また、道内の移動は電車よりもバスが主流であることも体験して初めて気づいたポイントです。
北海道マラソンは暑さ、制限時間、そして感動のすべてが詰まった大会でした。ランナーとしての成長を感じたこの経験は、今でも心に残る大切な思い出です。
この記事を書いた人：芦原 真司（あしはら しんじ）
湘南・大磯を拠点に活動する旅ラン作家。全国のマラソン大会を走りながら、体験記や地域情報をブログで発信中。
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