西湘バイパスから望む湘南の絶景｜バイクとランで味わう大磯の海風景

神奈川県大磯町といえば、やはり海。地元に住んでいると「海のある景色」は日常の一部になっていますが、それでも西湘バイパスからの眺めには、いつでも心が洗われるような感覚を覚えます。

今回は、そんな湘南・大磯の海の魅力をバイク旅とランニングの視点からご紹介します。

大磯ロングビーチ付近から平塚方面へ｜バイクで味わう絶景ドライブ

普段からよく使うルートとして、大磯ロングビーチ付近から平塚方面へと走るコースがあります。西湘バイパスに入りアクセルを回すと、目の前に広がるのは青くきらめく相模湾。

晴れた日には伊豆半島や富士山までくっきりと見渡せることもあり、ただの移動が癒しの時間

バイクならではのスピード感と、季節ごとに変わる海の色。何度通っても、毎回違った景色を見せてくれます。

西湘バイパスの脇には、ランナー向けに整備された遊歩道があります。ここを使ってジョギングをすると、また違った視点から大磯の海を見ることができます。

特に、大磯港の近くに差しかかるあたりで、ふと見下ろす海と港の風景。まるでジブリ映画『魔女の宅急便』のような、ノスタルジックでやさしい街並みが目の前に広がります。

風の匂い、潮の香り、遠くから聞こえる船の音。走っていると身体は疲れるはずなのに、心はどんどん軽くなっていく――そんな不思議な感覚に包まれます。

西湘バイパスからの眺めは、観光地として大々的に紹介されているわけではありません。でも、だからこそ味わえる“日常の中の非日常”があると感じています。

車やバイクで通りすぎる人の中にも、この海の美しさに気づかないまま通過してしまう人が多いかもしれません。けれど、少しスピードを落として見ることで、海と空と山が織りなす風景が、心にしみるように広がっていきます。

西湘バイパスは、単なる「交通インフラ」ではありません。バイクに乗るとき、ランニングするとき、そしてちょっと立ち止まったときにこそ見える絶景があります。

晴れた日に、少しだけスピードを落として。この場所で、ぜひ自分だけの風景を見つけてみてください。

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この記事を書いた人：芦原真司（あしはらしんじ）
湘南・大磯を拠点に活動する旅ラン作家。バイク旅とマラソンを通じて、地元や全国の魅力を発信中。