導入文: こんにちは!大磯在住の旅ラン作家、芦原真司です。 新しい年が明け、大磯の町が一年で最も熱く、幻想的な空気に包まれる季節がやってきました。
毎年1月中旬に行われる大磯の伝統行事「左義長(さぎちょう)」。2020年には国の重要無形民俗文化財にも指定されたこの火祭りは、私たち地元住民にとって、単なる行事以上の「絆」を感じる大切な時間です。
今回は、祭りの中心である道祖神「セエノカミサン」の由来から、ランナー目線で楽しむ「道祖神巡り」の魅力まで、地元民ならではの視点でご紹介します。
1. セエノカミサンとは?|村と旅人を守る「境」の神様
大磯の町を走っていると、路地裏や街道沿いに佇む石像を目にすることがあります。それが「セエノカミサン(塞の神)」です。
- 由来: 「塞ぐ(ふさぐ)」、つまり外から来る悪霊や災厄を村の入り口で食い止める神様とされています。
- 信仰の変化: 時代とともに、旅人の安全を守る神、さらには「縁結び」や「子どもの守り神」としても親しまれるようになりました。
- 大磯の風景: 旧東海道沿いを中心に、町内には今も9体のセエノカミサンが点在しています。
2. 火祭り「左義長」|夜の浜辺を焦がす「サイト」の迫力
左義長の本番では、海岸に「サイト」と呼ばれる9基の巨大なやぐらが組まれます。正月飾りや書き初めをこの火で燃やし、一年の無病息災を祈る姿は圧巻です。
【地元に伝わるユニークな伝承】
大磯には、厄神「目一つ小僧」が村人の悪行を記した帳面をセエノカミサンに預けたところ、神様がその帳面ごと家(サイト)を燃やしてしまった……という、少しユーモラスな伝説が残っています。
【左義長の「言い伝え」を体験しよう】
- 団子を焼く: この火で焼いた団子を食べると、一年間風邪をひかないと言われています。
- 書き初め: 火の粉に乗って書き初めが高く舞い上がると、字が上達するとされています。
3. 【旅ラン作家の提案】セエノカミサン巡りラン
ただお祭りを見るだけでなく、日中に町内9カ所の道祖神を巡る「道祖神巡りラン」はいかがでしょうか?
大磯駅をスタートし、旧東海道の面影を感じながら細い路地を縫うように走ると、約5〜6kmほどで全てのセエノカミサンを拝むことができます。ゴールを夜の北浜海岸(左義長会場)に設定すれば、最高の旅ランコースの完成です。
4. まとめ|伝統文化に触れる冬の旅
左義長の火を見つめていると、この地で何百年も続いてきた祈りの深さを感じます。 実際に現地で、火の粉の舞う音や、ふんどし姿の若者たちの活気、そして団子を焼く香りに触れてみてください。それは、あなたの旅をより豊かなものにしてくれるはずです。
💡 旅ランのお供に 左義長を楽しんだ後は、体を芯から温めるのが一番。以前ご紹介した[大磯プリンスホテルの絶景スパ]も、ここからすぐの距離にあります。伝統文化と究極のリラックス、両方を欲張るのが大磯流の冬の過ごし方です。


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