神奈川県・大磯町。ここは、なんと日本における「海水浴発祥の地」として知られています。海と人との関わりが深いこの地には、夏のレジャーだけでなく、歴史的にも貴重なストーリーが眠っています。
「日本の海水浴、ここから始まった」──大磯と松本順の物語
1872年(明治5年)、オランダの軍医から学んだ医学知識をもとに医師・松本順(まつもと じゅん)によって、大磯に日本初の海水浴場が開かれました。彼は当時の海水浴を“レジャー”としてではなく、“医療・療養”として導入した先駆者でもあります。
彼が「波打ち際に身をゆだねることで、体を鍛え、心も整う」という考えのもと、多くの人に健康効果を伝えたことから、ここ大磯の海辺は次第に多くの人々が訪れる保養地として注目されるようになりました。
記念碑が語る、大磯の歴史
大磯海水浴場の一角には、松本順をたたえる記念碑が静かに佇んでいます。この碑は、地元の人々が「日本の海水浴の原点」を後世に伝えるために建てられたもの。
現在でも毎年夏になると、記念碑を訪れる人々が、当時の海水浴の始まりに思いを馳せています。周囲には遊歩道も整備されており、海風を感じながら散策するにはぴったりのスポットです。
今、大磯で体験できること
現代の大磯は、当時の面影を残しながらも、ファミリーやカップルにも人気の穏やかなビーチとして親しまれています。
- 夏は海水浴やサーフィン、SUPなどマリンアクティビティ
- 春〜秋は潮風に包まれたビーチ散策や釣りを楽しめる
- 大磯港周辺では地元グルメや土産店も充実
さらに、大磯プリンスホテルや旧吉田茂邸などの観光名所も近く、1日を通じて「歴史と自然を感じる旅」が楽しめます。
まとめ|歴史が息づく浜辺で、静かな時間を
「海水浴発祥の地」として、日本の海辺文化の原点を感じさせる大磯。
ただのビーチリゾートではない、歴史に彩られた海辺の町──それが大磯の魅力です。
夏の賑わいだけでなく、春や秋の穏やかな季節にも、ぜひ足を運んでみてください。静かに波の音を聞きながら、海と人との関係に思いを馳せる、そんな豊かな時間がきっと待っています。
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この記事を書いた人|芦原 真司(あしはら しんじ)
湘南・大磯を拠点に、地域の魅力やマラソンの体験記を発信するWebライター。全国のマラソン大会に出場しながら、土地の歴史や文化にも触れることがライフワーク。プロフィールはこちら
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