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湘南ガイド

大磯町観光ガイド|湘南の原風景を感じる町の魅力をまるごと紹介

「大磯港の標識と相模湾の海が広がる湘南の風景」 湘南ガイド
国道沿いから見た大磯港と相模湾の絶景。湘南らしい青空が広がる。

都心から電車でわずか1時間。神奈川県中郡にある大磯町は、海と山、そして歴史が調和する“湘南の原風景”ともいえる場所です。観光地としての派手さはないものの、四季折々の自然や文化が息づく、どこか懐かしくて落ち着く空気が流れています。
この記事では、大磯町の定番観光スポットや季節の楽しみ方、歴史や地元グルメまで、地元在住の旅ラン作家が「実際に歩いた目線」で丁寧にご紹介。初めて訪れる方にも、リピーターの方にも、きっと新しい発見があるはずです。

観光スポットピックアップ|訪れたい大磯町の名所

歴史ある町・大磯には、自然と文化を楽しめるスポットが点在しています。ここでは、筆者が実際に訪れてよかったと感じた代表的な名所をピックアップしてご紹介します。

大磯ロングビーチ & 大磯海水浴場

夏になると多くの人でにぎわう大磯の象徴的なスポット。大磯プリンスホテルに隣接する「大磯ロングビーチ」は、流れるプールやスライダーなど多彩なアトラクションが揃い、家族連れやカップルに人気です。隣接する大磯海水浴場は、日本初の海水浴場としての歴史もあり、湘南の海を気軽に満喫できます。

大磯城山公園

明治の実業家・三井家の別荘跡地を整備した公園で、落ち着いた雰囲気が魅力。園内には展望台があり、晴れた日には富士山や相模湾を一望できます。春の桜や秋の紅葉も美しく、のんびりと散策するのにぴったりです。

旧吉田茂邸

戦後日本を支えた首相・吉田茂の邸宅跡を公開した施設。整備された日本庭園と和風建築が見どころで、政治家としての足跡をたどることもできます。落ち着いた空気の中で、日本の近代史に触れるひとときをどうぞ。

六所神社

大磯を代表する古社で、その創建は718年とも言われています。北条家との縁や、縁結び・女性守護のお守り、水辺や遊具のある公園、開運・健康など多様なご利益でも知られており、地元の人々に親しまれている場所です。境内は静かで、心を落ち着けたいときに訪れたいスポット。

島崎藤村ゆかりの地

明治の文豪・島崎藤村が晩年を過ごした旧居や墓所が大磯には残されています。歴史ある町並みの中で、文学に思いを馳せながら歩く「文学散歩」も、大磯の静けさとよく合います。

知っておきたい大磯町の歴史

大磯町の魅力は、海と緑だけではありません。実はこの町、古代から続く由緒ある歴史を持つ場所でもあります。ここでは、大磯の歴史を時代ごとに簡単にひもといてみましょう。

平安時代:相模国府としての繁栄

大磯は古くから交通の要衝とされ、平安時代には相模国の政治・経済の中心地として栄えました。地名の由来や古墳・史跡も残り、歴史好きにはたまらないエリアです。

鎌倉〜江戸時代:宿場町「大磯宿」としてのにぎわい

東海道五十三次の一つ「大磯宿」として多くの旅人が行き交った江戸時代、大磯は休息の地として親しまれました。今も旧東海道の名残が町並みに感じられ、歴史散策が楽しめます。

明治期:日本初の海水浴場誕生と避暑地の発展

明治18年、照ヶ崎海岸に日本で最初の海水浴場が誕生。明治20年には東海道本線の大磯駅が開業し、東京からのアクセスが向上。多くの政財界人が別荘を構えるなど、避暑地として脚光を浴びました。

現代:湘南の原風景を守るまちへ

昭和29年に現在の「大磯町」が誕生。開発が進む湘南地域にあっても、大磯はどこか素朴な風情を残し、「湘南発祥の地」とも称されています。静けさと温かみのある町並みは、今なお多くの人の心を惹きつけています。

左義長をはじめとした伝統行事

大磯町では、今も地域の暮らしに根ざした伝統行事が息づいています。その代表格が、毎年1月中旬に北浜海岸で行われる「左義長(さぎちょう)」です。

400年以上続く“火の祭り”左義長

左義長は、正月飾りや書き初めを焚き上げて無病息災や家内安全を祈願する行事。大磯町の左義長は全国でも特に古く、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。

藁で組まれた大きな塔「サイト」に点火すると、夜空に赤々と炎が舞い上がり、見ごたえは抜群。団子を焼いて食べると風邪をひかない、書き初めが高く舞えば字が上達する、などの言い伝えも残っています。

地元に息づく多彩な年中行事

左義長以外にも、「一番息子」や「七所参り」、「お仮屋」など、各地域で独自に続く年中行事が多くあります。特に「ヤンナゴッコ」では、ふんどし姿の若者たちが海に入る勇壮な様子が印象的で、地元の誇りとして受け継がれています。

こうした伝統行事は、単なるイベントではなく、地域のつながりを感じられる貴重な文化体験。観光として訪れる方にも、ぜひ見てほしい大磯の一面です。

地元目線で語る、大磯町の魅力

大磯町は、流行の観光地とは少し違う魅力を持った町です。
きらびやかな観光施設や大型商業施設はないかもしれませんが、その代わりに「変わらない良さ」がある——それが大磯の魅力だと私は感じています。

変わらないからこそ、また帰りたくなる場所

私にとって大磯は、“変わらないからこそ帰れる場所”。
時間がゆっくり流れていて、町を歩くだけで気持ちが落ち着いてくる。昔ながらの町並みや静かな海岸、そして季節の移ろいが感じられる風景……それらすべてが、何度訪れても飽きない理由です。

アクセスの良さも大磯の強み。東京から電車で1時間という距離ながら、都会の喧騒を忘れられる環境があります。日帰り旅にもぴったりで、散歩や海辺の時間をゆったり楽しむのにちょうどいいスケール感。

大きく変わらないけれど、訪れるたびに新しい発見がある。そんな“地元の人が誇りに思う湘南の原風景”がここにはあります。

季節ごとに変わる大磯の楽しみ方

大磯町の魅力は、春夏秋冬それぞれの季節にしっかりと表情を変えてくれるところ。
季節の移ろいを感じながら町を歩くと、その時々の風景やイベントに心が動かされます。

春:やさしい陽気と花の季節

春の大磯は、桜や新緑が町を彩る季節。
照ヶ崎海岸沿いや大磯城山公園では、春の花々が咲き誇り、のんびりとした散歩にもぴったりです。海からの風も心地よく、カメラ片手に歩きたくなる風景があちこちに。

夏:海水浴とお祭りの季節

夏といえば大磯ロングビーチや大磯海水浴場がにぎわいます。
海とプールが両方楽しめるレジャースポットとして、毎年多くの家族連れやカップルが訪れます。また、花火大会や夏祭りなども開催され、町全体が活気にあふれる季節です。

秋:紅葉とマルシェの魅力

秋になると町全体が少し落ち着き、散歩やマルシェ巡りに最適な季節がやってきます。
特に大磯城山公園の紅葉や、月に一度開かれる「大磯市」では、地元のグルメや雑貨が並び、のんびりとした休日を楽しむことができます。

冬:静かな海と左義長の火祭り

冬の海は人も少なく、ゆったりとした時間が流れる大磯らしい風景が広がります。
そして1月には、国の重要無形民俗文化財にも指定されている伝統行事「左義長(さぎちょう)」が北浜海岸で行われます。火を灯したサイト(塔)を囲み、家内安全や無病息災を祈る幻想的な行事は、大磯の冬の風物詩です。

地元グルメも充実!

大磯町の楽しみは、自然や歴史だけではありません。実は“食”もこの町の大きな魅力のひとつです。相模湾に面した立地を活かした海の幸や、こだわりのカフェ・ベーカリーなど、小さな町ながらグルメがぎゅっと詰まっています。

湘南しらすや地魚を楽しめる

地元の食堂やレストランでは、新鮮なしらすやアジなどの地魚を使った定食が人気。
しらす丼や海鮮丼は観光客にも地元民にも愛される定番メニューです。とれたての素材を使った料理は、やさしくてどこかホッとする味わい。

野菜やパンも地元のこだわりが光る

近隣の畑で採れた野菜を使った料理や、大磯産の小麦を使ったパン屋さんなど、地産地消を意識したお店も多くあります。素材の良さを引き出すようなシンプルで丁寧な料理に、地元愛が感じられるはず。

カフェタイムもおすすめ

町歩きの途中で立ち寄りたくなる、個性豊かなカフェも点在しています。
古民家をリノベーションした落ち着いたお店や、海を眺めながらコーヒーを味わえる店など、それぞれに違った魅力があり、お気に入りの一軒を見つけるのも楽しみのひとつです。

まとめ|何度でも帰りたくなる“湘南の原風景”

歴史、自然、文化、そして人の営みが穏やかに調和する町——それが大磯町です。
派手さや刺激はないけれど、だからこそ、心がふと立ち止まりたくなるような「余白」がここにはあります。

東京から電車でわずか1時間という距離ながら、潮の香りと緑の風に包まれたこの町は、日常の延長線上にある“小さな旅先”。
季節が変われば景色も変わり、何度訪れても新しい発見があります。

静かに過ごしたいひとり旅にも、思い出を刻みたい家族旅行にも、大切な人との時間を紡ぐデートにも——。
どんなシーンでも、大磯町はやさしく受け入れてくれるはずです。

あなたもぜひ一度、湘南の原風景・大磯を歩いてみてください。
きっと「また帰ってきたい」と思える、そんな町との出会いになるでしょう。

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✍️ 執筆者:芦原 真司(旅ラン作家)
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